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職員室はバカみたいに広く
ビルみたいな別棟だった
でかすぎじゃん!
まぁ、教師も400人くらい居るらしいから当たり前か…
三学年の割り振りで
一階が生徒指導室
其処から学年の順に上の階になる
つまり俺は二階に行くわけだ
失礼します。と言う俺の声が広すぎる職員室に響く
先生方の業務机が規則正しく並んでおり
壁には席の名簿が張り出されている
ほとんど人がいないな…
しかしめげずに1組の先生の席近くを歩いていると
先生の一人が俺に気付いた
「あら?あなた、また忘れ物?…………………………って…ごめんなさい、あなた誰?」
「新入生の楢山刹鬼です、先生」
恥ずかしそうにうつ向く先生に
気遣う俺
「でも楢山さんは、男の子でしょう?」
「書類の手違いです」
先ほどから一段落して新入生の書類に目を通す先生に苦しい言い訳
ごまかせるかなぁ?
正直冷や汗ヤバい
「そう、わかったわ。みんなに伝えておくわ」
通った!ここの学校はどうなってるんだ?
「あぁそうだわ。私の名前は四鳳院 かぐや 一年 一組の担任なの。かぐやって呼んでね刹鬼ちゃん♪」
両手を併せて可愛く言うかぐや先生
やった♪この人が担任か…
優しそうな良い先生っぽいな…
心の中でガッツポーズを決めて
俺はかぐや先生にお礼を言った後職員室を出た
ガチャ
別棟を出ると入り口近くでオウコが壁に寄りかかって俺を待っていた。
「何してた?…」
「入学式の時に書類に不備があってな…」
あまり詳しくは言わなかったが王篭はふぅんと言って納得してくれた
「それより…………入学式が始まった………急ぐ?」
「いんや。サボる!」
校長の話?長いだけだ。
教室に向かうと何故かオウコもついて来た
ちなみに1学年の教室も二階で学年が上がる度に階も上がる
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