登校

5/14
前へ
/406ページ
次へ
「……私、人混み嫌い」 「そっか、人見知りって奴だもんな」 二人は自分の席に座る 入学テストの点数順なのか俺とオウコは隣同士だった オウコとたわいない会話をしてから生徒が集まるのを待った。 10時が終わりに差し掛かった頃にやっと生徒が帰ってきた。 生徒が集まったのはいいが、野郎達は俺の顔と胸の辺りをジロジロ見てくる。 ニヤニヤしているからかなりキモいな… 「あの~?」 「ん、何か用か?」 「私は神田 蘭って言うよ! ところであなたのジャンパーは男ものじゃない?」 当たり前のことを指摘されてしまった 「兄貴の形見だよ。ソレに…長く着てたしね。」 「そうだったんだ。ごめんね……」 俺の苦し紛れの言い訳に暗くなる蘭に 「まぁ、気にして無いから気にするな」 そう言って肩を叩くと 「ありがとう!これからよろしくね!」 「あぁ、よろしく」 しばらく蘭と話していると先生が入って来た かぐや先生だ。 かぐや先生はかなりの美人なので男子は興奮している 女子はちょっとそんな男子に引いている 四鳳院先生はのんびりしている感じでとても優しそうな先生だ ちょっとフワフワしてるみたいだけど。
/406ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1528人が本棚に入れています
本棚に追加