登校

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かぐや先生はみんなに自己紹介をするようにいった 今日の授業はそれで終わりらしい 順当に自己紹介をしていく 神田さんの番だ 「神田 蘭でーす! 趣味は茶道 よろしくね!」 神田さんはかなり美人なので男子は興奮していた おっと、俺の番か… 「楢山 刹鬼です。 趣味はギターと歌を歌うことかな?まぁ、よろしく」 「不動 王篭…よろしく」 みんなの自己紹介が人通り終わった後 今日は解散となった 神田さんとオウコが一緒に帰ろうと言ってきたので 只今下校中 「刹鬼ちゃんはスタイル良いねぇ背も高いし。」 「…胸もでかいし…」 二人は俺の体を見て言う 「そんなもんかな?」 ちょっと恥ずかしいな… あぁ、そうだ。 せっかくだし正体を明かすか… 「あのさ……話しがあるんだ。」 「どうしたの改まって?」 きっと驚くだろうな もしくは冗談だと思うだろうな 「いやな、俺は実は少し前まで男だったんだ。」 「「えぇえぇえぇえぇえぇえぇ!!!!!!!!!!!!!!!!」」 ただいまことの顛末をお話し中 「………と言うわけなんだ。」 「そんなことがあるんだねぇ。」 「…現実は小説より奇なり…だね。」 二人は興味津々 「疑わないのか?」 「なんでさー!」 「………刹鬼は嘘つけない」 短い付き合いでそこまでわかるのだろうか? 「それより……さ!」 蘭の目が輝いている 俺のカミングアウトはそんなことらしい 「買い物行こうよ!」 これまた唐突な提案 「なんで?」 「やっぱり下着とか…服とかもいるでしょ?」 まぁ、申し訳くらいしかないからな… 「わかった、行くよ 」 「…化粧品は私が… 」 二人とも優しい性格でよかった。 「あぁ、でも学校では元から女の子だからな」 「わかった」 話は一段落 三人で歩いて帰る途中でチンピラみたいなのが絡んできた チンピラ「お!君達かわいいね。」 「うるさい、帰れ。 顔がいちいち残念なんだよお前」 ピシャリと言ってやる しかし間抜けな顔だな… チンピラ「なんだと!」 フラレたらキレやがった…なんだよコイツ しかも女相手に手を上げるのか… チンピラ「オラァ!」 トロくせぇパンチだな こんなもんに当たるかよ 相手のパンチをかわして腹に足刀をかます ドグッ! チンピラ「ぐはえぇ!」 チンピラは三メートルくらい吹き飛び ゴミ溜めに突っ込んだ
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