暴走

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そんな私に気づいたのか 「よかったな」 頭にポンと手を置いてくる和樹。 どれだけ、私の気持ちがお見通しなのか……。 少し怖いけど、それが嬉しいと思う自分がいるのも事実。 へへっ、と笑っていると… 「おいっ!和樹っ!!」 遠くから聞こえてきた、シンさんの声。 「……時間か」 それに、和樹が呟いたかと思ったら、一斉に周りのお兄様達が動き出した。 あっという間に一本の道ができ、私達を外へと誘<イザナ>う。
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