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和樹はもう、真っ黒の特攻服を着ていた。
金の髪は綺麗に後ろに流してある。
いつもより危険な香りが増した和樹は、
誰よりも色っぽく、かっこいい。
「もう行くの?」
「いや。まだ行かねぇ」
和樹は少し考えてから私の隣に腰を下ろした。
倉庫の中は、お祭り騒ぎ。
静かな私達だけが異世界に居るみたいだ。
だからといって、居心地が悪いわけではない。
むしろ、和樹と落ち着いているこの時間が好きだと思う。
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