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信じ……られるわけないでしょ!
だって、その外見!!
百歩譲って売られないとしよう。
そうすると…
「リンチ」
「女殴って何が楽しいんだよ」
「強か―――」
「何度も言わせんな。貧乳には興味ねぇ」
「……かつあげ？」
「お前、金持ってんのか？」
………持っていません。
言い返せなくて黙り込んだ私を鼻で笑った和樹。
ムカつく!
ムカつくけど……
じゃあ、この怖い人たち何なの？
と疑問に思うのは自然のことで……
それによって、不安を拭い取れないのも当然で……
ここにいる人、皆が怖い。
周りにいるお兄様も
目の前の和樹も
後でニコニコしてる小山圭でさえも。
その場に立ち尽くすそんな私を和樹は、しかたねぇなって顔をしてから………
「きゃぁぁぁ!!」
抱き上げた。
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