48178人が本棚に入れています
本棚に追加
奇跡的に聞こえてないかも…!!
な~んて淡い期待は、
和樹が肩を小刻みに震わし笑っていることに気付き、打ち砕かれて…。
さらに、少し離れている小山圭にも「あれ~?お腹空いてるの?」そう言われ、粉々に粉砕された。
恥ずかしいやらムカつくやら…顔を真っ赤にさせて小山圭を睨むと
「分かった!ちょっと待ってね~っ!」
と、何を勘違いしたのか、お兄様方を掻き分けて進んでいく。
食べ物を取りに行ってくれたって、何となくわかったけど…
なんとも勇気のある行動だ。
私がやったら、メンチ切られて
殴られて、ポイッだろう。
でも、小山圭はそんなことされず、むしろ「お前ら、邪魔」なんて言いながら進んでいく。
お兄様方は、言われる通りに道を開けてるし。
あっという間に食べ物の置いてある長机にたどり着いて、
「なに食べる~?」
と騒ぐ小山圭。
………いったい何者?
最初のコメントを投稿しよう!