集会

7/22
前へ
/501ページ
次へ
そんなこと思ったけど、空腹には勝てない私は 「肉っ!!」 乙女とは思えないワイルドなメニューを叫んだ。 その瞬間周りにいたお兄様方が笑いだして…… 和樹も私を落としそうなくらい盛大に吹き出した。 「な、なによ!」 「あぁ。いいよな…肉」 「ねぇ、バカにしてる!?」 「…してる」 「ムカつく!!アホ和樹っ!!」 ドスッ!だか、ボスッ!だか… そんな音と共に力いっぱい和樹の背中を叩くと、 「弱ぇパンチ。」 なんてまたバカにされた。 私はこの時、和樹との口喧嘩にムキになっていたから気がつかなかった。 私たちを見る、お兄様方や小山圭の視線に。 驚きと、喜び。 そんな感情が混ざった視線に。
/501ページ

最初のコメントを投稿しよう!

48178人が本棚に入れています
本棚に追加