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あっと言う間に和樹の腕に肩を抱かれ…
「…えっ?えっ?」
ズルズルと歩きだす。
歩いていると、和樹は何人もの人に呼び止められた。
私には分からない、業界用語を使い、暴走の最終確認をしているみたい…。
邪魔になっちゃうから…と、身体を離そうと何度か試みたけど、ガッチリと組まれた肩はピクリとも動かない。
仕方なく和樹からの脱出を諦めて、手持ち無沙に周りを見回すと…
机の上に置かれた料理に目を奪われた。
だって…朝から死に物狂いで作った山盛りの料理が、もうあと少し……。
そして、その周りでは料理を食べながら笑う、お兄様達。
それを見て、ポワンと胸が暖かくなった。
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