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「あ…、えっと……」
血の気が引いていくのが自分でも分かった。
外には沢山のバイク。
今からなのか、もう終わったのか分からないけど、今日は暴走する日みたいだ。
何で今まで分からなかったんだろう。
自分の観察力の無さに嫌気がした。
逃げよう。
そう決心して
「……ちょっと用事が」
と立ち上がった私。
でも、すぐに延びてきた和樹の手に引き寄せられた。
ウザい男め。
もう一度、立ち上がろうと試みたけれど、それも和樹にあり得ない力で手を握られて邪魔される。
………どうしよう。
段々ムカついてきたぞ。
仕方なく私は逃げるのを諦めて目の前のお肉をひっつかんだ。
腹が減っては戦はできぬ。
って、昔の人も言ってるしね。
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