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そんな私をみて和樹たちは呆れてたけど、思ったよりもずっと美味しい料理に夢中になっていた私は気がつかなかった。
「……よく食うな」
「むっぷもひひいんはもむ!!」
「日本語喋れよ……。口の中のもん飲み込め」
おら。
と置かれた水を一気に飲み干して
「だって、美味しいんだもん!!」
そう言って、今度は奥にあるフライドチキンに手を伸ばした。
こんな美味しい料理、いつぶりなんだろう。
最近はパンとか、カップラーメンとか……
そんなものしか食べて無かったから余計美味しく感じる。
凄い勢いで食べた私が
「もうむり……」
と、箸を置いたのはテーブル一杯に埋め尽くされていた料理が半分になった時。
お兄様達の中からチラホラと拍手する音が聞こえたけど気づかないフリをしといた。
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