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「小山圭!!?」
ぐったりと地面に倒れこむ小山圭が視界に入った私は、
和樹とシンさんを掻き分けて小山圭の横にひざまづいた。
「小山圭?……圭!?」
何度呼んでも返事をしない。
心なしか顔も真っ青に見える。
「どうしよ……息!!してるかな?」
必死な私はシンさんの
「いや、夏海ちゃん。ソイツ死んだフリ……」
と言う声も聞こえず…
息を確かめようと顔を近づけた。
…………チュッ
柔らかいものが頬に押し当てられ、微かに聞こえたリップ音。
状況が飲み込めないで固まる私は
「ふふんっ♪ホッペチューっ」
さっきまで微動だにしなかった小山圭がニヤリと笑ったことで何をされたか気がついた。
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