始まりは純白の再開

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あてがわれていたベットは窓際でカーテンを開けてみると太陽の光し込んできて僕の住んでいる街並みが見渡せた。 高さから考えてここは4階か5階ぐらいの高さなのだろうと思う。もう一度室内を見渡してみると同じ部屋に置かれているベットにはそれぞれ患者がいるらしくカーテンが閉まっていたりベットで眠っている人たちの姿が見て取れた。 ふと左隣から視線を感じて振り向くと、隣のベットに座っていたおばあさんがこちらをじっと見つめていた。 僕が振り向いたことで視線が合い見つめあうような状況になっていたので、とりあえず僕は会釈をして愛想笑いを浮かべる。 おばあさんが驚いた表情を浮かべ、突然何かに気が付いたようにナースコールのボタンを押した。 僕がどうしていいかわからず愛想笑いの表情を浮かべたまま固まっているとおばあさんがまるで漫画のように手を上下に振りながら話しかけてきた。 そんな動きで話しかけてきたので「あらあらまあまあ」と言うのかと思っていたのだけれど現実は違った。 「よかった。目が覚めたのね」 「はぁ。ありがとうございます」 自分自身の状況がよく分かっていない僕はあいまいな笑顔を張り付けたまま答えるしかなかった。
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