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チュンチュン……チュンチュン
んっ……もう朝か
あっ、おはよう読者諸君。俺は一応この小説の主人公やってる月神 白夜(つきがみ びゃくや)だ。
歳は今年で16、今日から星蘭学園(せいらん)通う事になったピカピカの一年生だぜ!!
えっ?古いって?気にするな私用だから
まぁ、それは横に置いといて……今何時だっけ?
「…………8時40分?」
あるぇ~?俺の目が可笑しいのかな?かな?確か学園の入学式開始時刻は8時50分で~、家から学園までは走っても15分かかるからつまり……
「遅刻だあぁ~~~!!!」
入学式そうそう遅刻とか何処のギャルゲーだよ!まったく!!
そこから俺は光の速度越えたんじゃね?と思う位の早さで着替え朝飯も食べずに外に飛び出した
一応説明しとくが俺の家は細い裏路上のその先にある。だから朝なのに少し薄暗いし、ガラスの破片やゴミなどがやたらと散乱している
だがしかし今はそんな事を気にしている暇は皆無!
何故ならそんな事を気にしてよたよたと歩いていては入学初日から遅刻して来た人という不名誉な称号がついてしまう
そんな事は断じて阻止しなければ!
「うおぉぉ~~!!」
まさに猪突猛進、今の俺ならかの有名なランニングバックすら越える気がするぜ
そんな事を思いながら裏路上をひたすら走っているとようやく光が見え路上を抜けた
路上を抜けた先は何本もの桜の木が立ち並び、その一本一本が満開の花を咲かせている
此処はこの『桜並木町』で最も桜が綺麗だと称される『桜並木商店街』
いつもならこの桜を見ながらダラダラと過ごしている俺だが今はそんな余裕は1mmたりとも存在しない
一瞬だけ桜が目に入ったが俺は再び足に力を込め、走りだそうとしたその時……
「よう、白夜!お前も遅刻か?」
バカという名の変態に声をかけられた
「ひどっ!!何だよバカという名の変態って」
ちっ、うざいのに掴まっちまったぜ、どうしよう無視しよっかな~どうせバカだしな~
「おい!!白夜、聞いてるか?」
よしっ、決めたぜ!
「よ~い…………ドン!」
そうだ、無視しよう(田舎に泊まろう風に)!!
「えっ!?ちょ、待てよ!!白夜~!!」
俺は固い決意の元、クラウチングスタートの体制をとり、一気に駆け出した
後ろでバカが●村●哉のように叫んでいたが聞こえない、聞きたくもない、だってバカで変態だもん(笑)
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