第1件目~その男万事屋~

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~星蘭学園校門前~ 「ふぅ~、なんとか間に合ったぁ~」 よくやった、よくやったよ俺!!普通片道15分の道のりを僅か10分で駆け抜けてやったぜ なんか今ならでっかい事できる気がする!! 「……………………」 ん~なんだろう、横からメッチャ熱い視線を感じる むっ!そこかっ!! そこと言っても隣なんだけどなまぁ、ノリだよノリ 「……………………」 「……………………」 そこには終始無言&無表情の美少女がいた 「……………………」 「……………………」 あ~、まずいなぁ~、このパターンは話し掛けたいのに喉から声が出ないパターンだ、よくあるよな? 「……………はよ」 おお!!まさかあっちから話し掛けてくるとは、いやはや父さんは今猛烈感動している! 「おう、おはよさん」 っとまぁ、馬鹿な考えは三途の川の下流に流しといて挨拶されたら仕返す!これ常識な 「………早く行かないと……遅刻……する」 おっと、この美少女と話てる内にどうやら遅刻ギリギリになってたらしい おのれ、この俺に時間を忘れさせるとはお主なかなかの策士だな クイッ、クイッ 「……早く……行く」 「あ、ああ……悪い悪い」 あわやまた自分の世界に入りかけるとは……う~む、気をつけなはれや!!(某芸能人風) まぁ、話は変わるが……さっきから思っていた事が一つ 「君……誰?」 そう何を隠そうこの美少女とは今日始めて会った、だからなんで話し掛けてきたのか……いやそれ以前に名前すらしらない 「……名前………言って……なかった?」 ぐはっ!背が俺より低いから必然的に上目使い+可愛く小首を傾げる=俺の心にテポドン並のダメージがぁぁ~!! くっ!これが今流行りの萌えという奴か……ちくしょう、甘く見ていたぜ クイッ、クイッ 「……聞いて……る?」 グハッ!さ、更に涙目だと!!や、やりおるなお主だが俺だって負けられないんだぁ!! 「ああ、悪いもう一回言ってくれないかニコッ」 どうだ!これぞ紳士だけが使える技、その名もポーカーフェイス!!これで世の女達はいちころだぜ!…………ってさっき会った変態バカが言ってた 「………コクッ………私の……名前……は……神崎 楓(かんざき かえで)だよ///」 おぉ!ゆっくりして丁寧な話方だな~ でもなんで顔赤いの?風邪か?
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