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「んっ、わかった神崎さんね……じゃ~そろそろ学校入ろうぜ」
グイッ!
そろそろ本気で遅刻しそうな時間になってきたので話を切り上げ、歩きだそうとしたのだが誰かが俺の制服を引っ張った
「ん?神崎さんどうしたの?」
まぁ、誰かと言っても神崎さんしかいないのだが
「……………いや」
……あの~、いやって言われても何がいやなのか皆目検討もつかないんですが
「………神崎……いや…楓って……呼んで?」
あぁ、成る程ねつまり苗字じゃなくて名前で呼べと
「ん~、でもいきなり呼び捨てはなぁ~」
俺も余り敬語や苗字で呼ばれるのは好きじゃないけど……一応初対面だしなぁ~
「………………ダメ?」
グフッ!ま、また涙目だと!!これじゃ~いやなんて言えないではないか
そう言えばどっかの誰かが言ってたな、女の涙は時に兵器だと、確かにこれは兵器だぜ……
「わかった、じゃ~楓って呼ぶから俺の事も白夜でいいからな?」
「………うん……わかった……白夜ニコッ」
こ、これは!普段(全然知らないけど)無表情の神崎さ…いや楓が笑っただと!
これが世に聞くギャプ萌えと言うやつか、危うく俺ももってかれるとこだったぜ
キ~ンコ~ンカ~ンコ~ン
と此処でとうとう学園のチャイムが鳴り響いた
「ヤッバ!楓体育館に急ぐぞ」
「……………(コクッ)」
俺と楓はそのまま二人で走って体育館に向かった
「アナタハキリストヲシンジマスカ?」
「いや、俺今から学校あるから」
「ホワッツ?ワタシニホンゴワカリマセン」
「くっそ~!!なんだこのエセ宗教者~!!助けて白夜~!!!」
「メグマレナイコドモタチニキヨキイッピョウヲ」
「意味わかんね~~!!!」
二人が体育館に向けて走りだした頃、変態バカは変な宗教者に捕まっていた
「名前くらい出して~!!!」
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