第1件目~その男万事屋~

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「んっ、わかった神崎さんね……じゃ~そろそろ学校入ろうぜ」 グイッ! そろそろ本気で遅刻しそうな時間になってきたので話を切り上げ、歩きだそうとしたのだが誰かが俺の制服を引っ張った 「ん?神崎さんどうしたの?」 まぁ、誰かと言っても神崎さんしかいないのだが 「……………いや」 ……あの~、いやって言われても何がいやなのか皆目検討もつかないんですが 「………神崎……いや…楓って……呼んで?」 あぁ、成る程ねつまり苗字じゃなくて名前で呼べと 「ん~、でもいきなり呼び捨てはなぁ~」 俺も余り敬語や苗字で呼ばれるのは好きじゃないけど……一応初対面だしなぁ~ 「………………ダメ?」 グフッ!ま、また涙目だと!!これじゃ~いやなんて言えないではないか そう言えばどっかの誰かが言ってたな、女の涙は時に兵器だと、確かにこれは兵器だぜ…… 「わかった、じゃ~楓って呼ぶから俺の事も白夜でいいからな?」 「………うん……わかった……白夜ニコッ」 こ、これは!普段(全然知らないけど)無表情の神崎さ…いや楓が笑っただと! これが世に聞くギャプ萌えと言うやつか、危うく俺ももってかれるとこだったぜ キ~ンコ~ンカ~ンコ~ン と此処でとうとう学園のチャイムが鳴り響いた 「ヤッバ!楓体育館に急ぐぞ」 「……………(コクッ)」 俺と楓はそのまま二人で走って体育館に向かった 「アナタハキリストヲシンジマスカ?」 「いや、俺今から学校あるから」 「ホワッツ?ワタシニホンゴワカリマセン」 「くっそ~!!なんだこのエセ宗教者~!!助けて白夜~!!!」 「メグマレナイコドモタチニキヨキイッピョウヲ」 「意味わかんね~~!!!」 二人が体育館に向けて走りだした頃、変態バカは変な宗教者に捕まっていた 「名前くらい出して~!!!」
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