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「ふぅ~、やっと終わった」
俺は教室の自分の席に突っ伏し負のオーラを出しながら愚痴った。正直かなりだるいです、はい
何故俺がこんな負のオーラ全開なのかというと理由は入学式にある
ほら、何処にでもいるだろ例によって頭をハゲ散らかしたおっさん校長が、その校長の話を永遠3時間も聞かされちゃ誰だってこうなる
だが今はその拷問まがいな入学式も終り放課後。さてだらだら桜でも見ながら家に帰りますかな
クイッ、クイッ
「ん?あぁ、楓か」
「…………(コクッ)」
今日の晩飯何喰おうかな~とかあぁ~そういえば今日は特売日だったなぁとか思いながら帰り支度をしているといつの間にか横にいた楓に俺の制服の袖を引っ張られた
「どうした、何か用事か?」
「………………(コクッ)」
どうやら何か俺に用があるようだ
あっ、因みに俺と楓は一緒のクラスな。席は少し離れてるけど
「……………白夜?」
おっと説明に夢中で楓の話聞くの忘れてた
「ん?ごめん聞いてなかった……で何?」
「………だから……一緒に………帰ろ?」
「え?俺と?」
「……………(コクッ)」
う~ん帰るのは別に構わないんだけど……買物とかしなきゃなんないし、かといって楓の誘いを無下にするのもなぁ~……
「……………ダメ?」
うぐっ!な、涙目はきいたぜ……まっ、仕方ないか
「ううん、全然いいよ……でも途中買物とかするけどそれでもいいか?」
「…………(コクッ、コクッ)」
おぉ~笑顔が眩しいぜ~……やっぱし女の子は笑顔が1番だな、うんうん
「じゃ、行くか」
「……あっ……白夜………ちょっと……待ってて」
そう言うと楓はトコトコと教室にいた一人の女の子の元に向かい、その子を連れて来た。う~ん楓の友達かな?
「…………お待たせ」
「ちょっと楓!誰よこのもやしみたいな奴は!!二人で帰るんじゃなかったの!」
お前は何処の神●だ、と思わず口から出そうになったがなんとか堪えた。てかもやしは酷いだろ……ア●ンの気持ちがわかったぜ(泣)
「あっ、俺月神 白y「誰もあんたなんかに聞いてない!!」
あっ、ヤバイ俺の硝子のような心にひびが………
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