初陣、始まりは彗星の様に

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出撃から二時間、特別遊撃師団を含む帝国軍と、帝国軍の三分の一程度しかいない共和国軍は、レッドラストを挟んで睨み合いを続けていた。 「暑いな・・・」 ヨハネはコクピットの中で飲み物を飲みながら、そう言葉をこぼした。 「歩兵部隊よりはマシだよ。」 と言うアサミの言葉通り、付近の歩兵陣地では、汗を流しながら戦闘の火蓋が切って落とされる時を待っていた。 それに比べれば、多少は空調が効いているコクピットはいくらかマシだった。 それでも、暑さは続き、少し気分がボーっとしてきた頃、友軍全体に暗号通信が入った。
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