飛龍十字の迅雷達

初陣、始まりは彗星の様に

「・・・各個突撃をかけろ、か。全員突撃だ！！」

それは、まさしく力と力のぶつかり合いであった。

飛来する砲弾が機体をかすめるなかヨハネは、致命弾のみをかわし、ゴドスやガイサックといった小型機をクラッシャーホーンで粉砕し、ダブルソーダなどの、ヘリタイプの機体を各種火器で薙ぎ払って、敵の小陣地までの道を切り開いていった。

その脇では、トール曹長のセイバータイガーが、陣地を指揮していたゴルドスを噛み砕いた。

双子のマーウッド姉妹のイグアンは、背部のスラスターを細かく使って陣地のカノントータスを翻弄し、次々と撃破していた。

クラウドも負けじとサイカーチスの機銃掃射で陣地の施設を掃討して、一面を炎の海としていった。