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クレソン「…ん?なんだ、おまえは?ここに何しに来た?」
モニク「この島に引っ越してきたモニクです。」
モニクは汗をかきながら説明した。
クレソン「こんな、しけた島に来るたぁあんたも物好きなヤツだな。おれっちはここの農家の主人クレソンだ。用が無いなら帰ってくれ。」
モニクは汗マークを出した。
するとルコラが奥の部屋からやって来た。
ルコラ「なんだい、アンタ?…悪いけど、今いそがしいんでね。またにしておくれよ。」
モニクは思わず汗マークを出した。
ルコラ「ちょいとおまえさん!畑の雑草がぼぅぼぅだよ!刈り取ってくれって言ったろ!」
クレソン「うるせぇなぁ…。わかってるってばよぅ。」
クレソンは出入り口の前にいるモニクの前に来た。
クレソン「…おう。ちょっとどいてくれぃ。」
モニクは慌てて左に退いた。
ルコラ「…おや、アンタ。まだいたのかい?」
モニク「この島に引っ越してきたモニクです。」
ルコラ「あー、アンタが町長の言ってたお手伝いさんかい?」
モニク「ホームステイでは?」
ルコラ「…おやおや。ま~た、あの町長はてきとうなことを言って、まったくもう…。ま、アンタにゃ悪いんだけどちょっと手伝っておくれよ。アタシはルコラ。さっきのがダンナのクレソンさ。」
モニクはルコラにお辞儀をした。
ルコラ「さて、と…仕事の話だけど、くわしくは外で作業しているダンナに聞いとくれ。それじゃ、がんばるんだよ。」
モニクはルコラさんにそう言われたので外にいるクレソンさんに話し掛けた。
クレソン「…ん?へっぴりごし。もしかして、作業を手伝おうってのかい?」
モニクは頷いた。
クレソン「…フーン。それじゃあ、やってもらうとするか。」
モニクはガッツポーズをした。
クレソン「ちょっとここらを見てくれ。」
モニクは頷いて言われた通りに見た。
クレソン「見ての通り、雑草がたくさん生えてるだろ?そいつを全部、ぬいてくれ。雑草が生えてると、作物の成長がおくれてしまうからな!わかったら、始めてくれ。」
モニクは頷くと畑に入り、雑草を抜いた。
クレソン「終わったようだな。…ま、カマを使えば楽なんだが…。」
モニクはそれを聞いてガックリした。
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