第三章 ホームステイ

4/4
前へ
/22ページ
次へ
クレソン「まずは基本からということですででやってもらった。とりあえず……ギリで合格だ。」 モニクはびっくり。 クレソン「へっぴりごしだが、仕事がていねいだったからな。おれっちからのプレゼントだ。ほらよ。」 モニクはクレソンから『お古のじょうろ』をもらった! クレソン「よろこぶのはまだ早いぞ!次はそのじょうろを使って、作物に水をやってもらおう。」 モニクはまたまたびっくりした。 クレソン「…さ、取りかかってくれ。」 モニクは頷くと、畑のいちごに水をあげた。 クレソン「終了ー…だ。さて、おまえさんが仕事にかかった時間は…ほぉ…79秒か。…へっぴりごしにしちゃあけっこう早い方だなぁ。…おし、ごくろうさん。今日はもう、上がっていいぞ。」 モニクは頷いて、農家に入った。 すると女の子がいた。 アニス「こんにちは、見かけない方ですのね。観光にいらした方ですのね。観光にいらした方かしら?」 モニク「島に住みたくてやって来ました。」 アニス「まぁ、そうですの!うれしいですわ。ここはとても良いところなんですのよ。がんばってください。私の名前はアニス。ここの農場の娘ですわ。…えっと、あなたのお名前は…?」 モニク「モニクです。」 アニス「よろしくおねがいしますね。モニクさん。」 モニクはアニスにお辞儀をした。 アニス「今、この島はいろいろな問題で、うまくいかないこともありまして気落ちしている人が多いのです。」 アニスはそう言って困った顔をした。 モニク「…。」 アニス「でも、がんばれば、必ず道は開けると思いますの。モニクさん、いっしょにがんばっていきましょう。」 モニクは元気よく頷いた。 アニス「よろしかったら、どうぞ。少しでも、お役に立つとうれしいですわ。」 モニクはアニスから『はじめての農作』の本をもらった。 アニス「家を手に入れたら、ゆっくり読んでくださいね。」 そうして二人は手を振り合った。 モニクはルコラに話し掛けた。 ルコラ「はいよ。おつかれさん。仕事は終わったようだね。ダンナはヘンツクだけどアンタの事は気にいったみたい。」 モニクは頭をかいた。 ルコラ「さ、昨日も働いてもらうからね。今日はゆっくり休むんだよ。おやすみ。」 モニクは頷くと農家のベットで寝かせてもらった。
/22ページ

最初のコメントを投稿しよう!

10人が本棚に入れています
本棚に追加