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なにかその求人に魔力を感じた俺はそこに電話をかけていた。
数回の呼び出し音の後、若い女性の声が脳に直接響いてきた。
「お電話ありがとうございます! こちら『暗躍部隊執行部』です!」
「あ、あの求人見てでん……」
「あっ求人情報見たんですね! カイエさーん! 求人の方から電話でーす!!」
人の言葉を遮ってなんだこの会社は……しかもせめて保留しろよ……。
受話器の向こうでがさごそと音がして相手が代わった。 先程の女性が呼んだカイエさんだろうか。
「はいもしもし、お電話変わりました。 こんな夜分遅くに電話してくるなんて迷惑な方ですね、採用です。
明日そちらにスタッフを送るので指示にしたがって下さい、ではごきげんよう」
ツーツーツー。
瞬間、俺の中で何かがキレたような気がしたのはきっと気のせいだ。
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