可愛い顔した狼さん!

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橋本くんが ふいにそんな事を言ってきた。 余計に顔が熱くなっていくのが分かった。 「・・・笑って」 「・・・うん!」 私は笑った。 橋本くんの優しさが 暖かくて、私の心を穏やかにした。 「皆の所、戻る前に ちょっと歩こうか・・・」 「・・・なんで?」 「木崎さん、目が赤いし 何より悟に まだ会わせたくない」 橋本くんが 可愛い顔なのに 男らしい顔をしていて、私はまたドキドキした。 「・・・そだね! でも、今日は帰るよ!!」 悟って人に 私も会いたくないし。 「・・・帰るの?」 橋本くんが 顔を近づけながら言う。 ふいに私は視線を右に 顔を向けて反らす。 「・・・うん、ごめんね じゃあ、月曜日学校でね!!」 私は家に帰ろうと 自転車置き場に向かう。 「・・・木崎さん!!」 後ろから呼ばれ 振り向く。 「送るよ!家まで送る!!」 橋本くんが 走って私の隣に来る。 「いや、悪いよ!! 橋本くんは皆の所に・・・」 「嫌だ」 ・・・・へ? 「絶対に送る!!」 橋本くんが私の右手を掴み 歩き出す。 「え!?ちょっ!! 橋本くん!?///」 訳が分からず 私は橋本くんに引っ張られていった。
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