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「・・次、どっち?」
「右・・・です」
「・・・さっきから
思ったんだけどさ・・・」
「何でしょう?」
「・・・・・・・何で敬語?」
「っ!?
あははは!!何でかな!?
言われるまで気がつかなかった~!」
だって
道を聞く以外
会話してないし!
何か気まずいじゃん!!
何て話をふっていいのかも
分かんないし!!
「・・・あのさ」
そんな私を察知したのか
橋本くんが口を開く。
「何?」
「・・・悟の事
あんまり悪く思わないで
くれないか?」
「・・・え」
「あいつ、根はいい奴なんだ
だから俺達もつるんでるし、でもさ
あいつ喧嘩が好きでよ~
そこはどうしようもない馬鹿だけど
・・・許してやって?」
「・・橋本くん」
「・・・俺もあいつに
初対面で、喧嘩売られたな~」
「・・・そうなの?;」
そう言えば
橋本くんって
私のストレート止めたしね・・・。
橋本くんって
もしかして、何かやってるのかな?
柔道?空手?
・・・まさかのボクシングとか?;
「うん、でも
返り討ちにしてやったけどね!」
「・・・何か、やってるの?」
「何かって?」
「私みたく空手とか、後は
柔道とか?」
ボクシングは怖くて聞けない;
「・・・俺は「おい、そこの
にいちゃん!!」
「っ!?」
橋本くんと話していたのに
自転車の前に
不良が現れた。
一人かと思ったら
後ろ側にも不良がいた。
ここは狭い
一本道の道路。
はかってたな
こいつら;
「にいちゃんよ~
女置いて、逃げた方が
いいんじゃねぇの?」
不良は前に三人来て
後ろに四人。
「・・・木崎さん」
「何?私が後ろやろうか?」
「・・・見てて;
俺が何をしてるか
見せてあげるから・・・」
そういうと
橋本くんは自転車からおりる。
「やっちまえ~!!」
不良が一斉に橋本くんに
飛びかかった。
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