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『死にたくない』 その一言が頭に響く。 俺にはどうしても分かってやれない恐怖感。 こんなに近くにいるのに、 抱えてるモノが違い過ぎる。 いつの間にか藤原の目からは涙が出てきた。 「―――――じゃあさ」 止まることのない涙を手で拭う。 「一緒に死ぬか。」 頬に触れる。 どうせお互いひとりぼっちになるんやったら、二人で一緒に死のう。 笑顔で言ってやるといつの間にか藤原の涙に紛れてこぼれ出した俺の涙。 「それやったら、怖ないやろ?」
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