第一章 卑怯な人事室部長

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「意外でもなく、簡単に騙されましたね」 「彼は頭良いんだか、悪いんだか‥?」 「そうだねぇ‥」 「あのトラップだって、プロの工作員でも難しいですよ?」 「頭の使い所が他人と少し、ずれてるんじゃないかなぁ?」 「使い所ですか?」 「まぁ凡人なんかじゃあの仕事は引き受け無いし、会長の目にも止まらないよ」 「詰まり、考え方がこの仕事に向いて要ると?」 「そうゆう事!だからさ、我々は期待して待ってればいいんだよ」 「今時の若者で、戦争被災地復興に向いて要るのは、どうかとは思いますが、部長の考えはいつも勉強になりますよ」 「ありがとう。君の演技力もなかなかの物だったよ?」 「いくら部長の頼みでも、もう二度とごめんですよ?」 「お互い様だよね、その言葉‥‥」 「まぁ頑張ってもらおうじゃないか?」 「そうですね、我々は椅子にふんぞり帰って待つ事にしましょう」
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