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「えぇ人だ…」
オレの器はちぃさいなぁ‥。
変わろ!オレ、今日から変わろ!!変われるよね、オレっ!!
うん!!
あっ。
「何してるのかしら?」
稲葉杏子‥‥‥さん。
「こんにちわ!杏子さん!」
「はぁ?いきなり何の冗談なの?」
はぁ言われたぞ、オレ。
「冗談?何の事ですか?」
「何でいきなり下の名で呼ぶのかしら?それにそのテンションは?」
やっぱり変かな?でも負けない!
「変ですよ!」
あっやっぱり変かぁ。
「何が遭ったか知らないけど、私にそのテンションで話し掛けるのは、止めてっ!」
凄い勢いで拒絶された‥‥。
「人が歩み寄ってるのに、その言い方は無いですよ?」
「私には、歩み寄りと言うより嫌がらせに近いわ」
嫌がらせかいっ!!
もっと他に言い方あるだろがっ!!
「あら?田部人事部長」
いい人?
「やぁー稲葉君!」
んっ?あれ?何かオレの時と、テンションちがくない?
「お早うございます。田部人事部長。」
ヤベッ!
「お早うございま…」
「頑張って下さいねぇ、君には私も会長も期待してるから、あっこんな事言ったら、プレッシャーになるかな」
「いえ、そんな事はありません、お気遣い感謝します」
「……………………。」
「さすがだねぇ、じゃ僕は仕事に戻るよ」
「……………………。」
「はい、お疲れさまです、失礼します」
「‥‥‥あ、失礼します‥」
「……貴方、何したのかしら?」
ギクッ!!
「別に?何も?してないでございますですよ?」
「……………。」
「‥‥‥っ!」
「そう‥いいわ」
「お…おう!」
勘の良い女だな~。
「話しが変わるけど‥‥貴方、ご家族にはもうお話したのかしら?」
ビックリしたぁ~。
「オレは天涯孤独の身の上でしてね、田舎に育ての爺さん、婆さんが居る位だし‥その家もすぐに出たからな」
「会って話さなくても良いの?」
話す?何をだ?
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