第一章 卑怯な人事室部長

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『じいちゃ~ん』 『おう、拓坊』 『じいちゃん!何してるの?』 『んん?仕事だ!仕事!』 『お仕事?』 『おう!…………うぅん……』 『ふぇ?』 『着いてこい!拓坊!!』 『ふぇ?うん‥‥』 『さぁ‥やってみろ!!』 『じいさん‥‥これ何?これオレがやるの?』 『おう、やれ!!』 『全部?これ全部?』 『いや~全部は無理だな‥‥‥おぅそれじゃあ、山半分の2kmの木ぃ伐れ!』 『山はんぶん~!!!!??』 『それじゃあオレは帰るからな、後ちゃんとやっとけよぅ!』 『なっ~何だとコラ~~~』 「嫌な事思い出したよ」  あ~ムナクソわりぃ~。 「?」 「いえ、何でも無いですよ」  危ない危ない、素になる所だったな‥‥。 「何が遇ったか知らないけど‥‥貴方がそれで良いなら、私は関係の無い事だから」 「杏子さんは、家族に何て言って出るんですか?」 「…………………」 「‥‥‥っ!」 「稲葉さんは家族に何て言って出るんですか?」  ダメだな‥こりゃ。
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