第一章 卑怯な人事室部長

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「やっと着いたよ」  ガチャっとな‥‥。 「遅い!何やってたの!?」  あっ怒ってる。 「すいません。少し遠くて‥」  これでも急いで来たんだ・よ!!しかし、話題を変えないと何言われるか…。 「それで?どんな物を見せてくれるんだ」  映写機にスクリーンか、映画でも見せてくれるのか?時代劇忍者物、SFエスパー物。 「プッ!」  あっヤベ…。 「はぁ‥もういいから、そこに座って黙ってコレを観て頂戴」  OL冒険活劇!稲葉物語!!  くははっ! 「ってコレは、何?」  おぉ‥まさしく南国が写ってる? 「まだ先よ…この後!」  しかし、なんだろうこの…なんて言うか、B級コメディーみたいな始まりは? 『はぁーいぃ!こぉんばぁんわんっ☆』  ぐはぁッ 『香山拓郎さぁん☆稲葉杏子さん!☆』  俺の名前?会社の人間なのか?こんな訳の分からん子供が‥。 『アタシのぉ‥お名前は☆菱木★愛!ヒ・シ・キ★マァナですよーwww』  ぁいーたたたたっ、星が見える! 『実はぁ~☆アタシィ~お二人とぉ~☆今回のプレゼンのぉ☆ぉ仕事をご一緒させていただきますねぇ★いわゆるぅ~☆補佐役★やらせていただきま~す★アハッ☆』  ふむ?ん~ 不安だっ!!!! 「本気か?」  駄目だ、付いて行けん。 「気持ちは分かるけど、この後が重要なのよ。少し我慢して」  いやいや、補佐役って事は一年間一緒って事だからねって、出来るかっ!!
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