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次の日の朝、僕達はオルドールを出て、次の街ビクトールへと向かう途中だった。
「お前の名前を決めないと……いつまでもお前と呼ぶ訳にもいかないだろ?」
ミオにそう言われ僕は自分の名前を考えたが良い名前が思い浮かばないので僕はミオに決めてもらう事にした。するとミオは“クード・ラゼルス”と名付けてくれた。
「クード・ラゼルスかぁ……。」
僕がミオに付けて貰った自分の名前を嬉しそうに言うとミオが
「気に入ったか?」
と僕の方を見て尋ねたので、僕は“うん!とっても!”っとニッコリと微笑んで応えた。するとミオも“そうか”と小さく微笑んだ。それから暫くして何処からか悲鳴が聞こえた様な気がした。
「今……悲鳴が聞えた様な……。」
僕は辺りを見回したが人の姿は誰一人見あたら無かった。僕は気のせいだと思ったが、急にミオが走り出したので僕も急いでミオの後を追った。
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