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Side 緋澪
『なぁ勉強なんか止めて遊ぼぉ~』
教科書で叩かれてから1時間が経った
祠斂は黙々と勉強をしている
「あと、もう少しで終わるからそれまで待て」
『えぇ―!?』
祠斂の言うもう少しは30分くらい
そんなに待つのはとても苦痛
『もう少し早くなんない?』
「無理」
『そうですか・・・』
祠斂が無理と即答してきたということは絶対30分待たないといけないということだ
あたしは暇つぶしにそこらへんのぬいぐるみで遊び始める
ぬいぐるみの耳や手を引っ張る
これが結構楽しかったりするのだ
「なぁ・・・」
『ん??』
祠斂が勉強しながら聞いてくる
あたしはぬいぐるみで遊びながら答える
「お前高校どこ受けるんだ?」
『・・・祠斂は?』
「俺は飛箟高校」
飛箟(ひやた)は江汰(えた)の次に賢い高校
江汰高校はかなりレベルが高い
偏差値が70くらいだろう
飛箟なら68くらいだろう
「緋澪はどこなんだよ」
『ん?飛箟だよ』
「・・・・・・え??」
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