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Side 緋澪
今日、3月15日
入試当日
今日は珍しく早めに家を出た
いつも祠斂に遅いと言われるから見返してやろうと思ったのだ
『まだ余裕☆』
腕時計で時間を確認しながら学校に向かう
進んで行くと1人の女の子がいた
『どうした?』
「えっと・・・その・・・道に迷ってしまって」
可愛い女の子は武藤瀬梨と言うらしい
長いストレートの黒髪で大きな瞳
『何処に行きたいんだ?』
「飛箟高校に・・・」
・・・・・・飛箟高校?
『あんた受験生?』
「あ、はい。飛箟高校を受けるんです」
『そっかぁ、奇遇だな!あたしも今から飛箟受けに行くところ』
「そうなんですか。よかったです」
『んじゃ行こ』
「はい」
腕時計を確認すると8時45分
・・・・・・45分?
『ヤバッ!!走るよ!!』
「えっ?ちょ!?えぇー!?」
瀬梨の腕を引っ張って、学校まで全力疾走した
学校に着いても教室まで全力疾走する
急いでドアを開いて
『遅れてすんませーん』
とりあえず謝った
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