楠さん、知らない気持ち。

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「えっ、92点?やったじゃん!」 後藤くんはテスト用紙を見て、 物凄く驚いている。 「へへっ」 「すげー…合格おめでとっ!」 まるで自分の事みたいに 喜んでくれてる後藤くんをみたら 自然と笑顔になる。 ほんと… 後藤くんっていい人だよなぁ~… 「ありがとうっ 後藤くんが親切に教えてくれた おかげだよ!」 「ぇっいや… そっそんな事ないって! これは…楠さんが 頑張ったからだって―…」 後藤くんはくしゃくしゃっと 私の頭を撫でた。 先生にも頭を撫でられたけど その時とはまた違う気持ちが 心に流れる―… ん~… 誰かにたいする気持ちと 似てる気がするんだけど―… 「…楠さん?」 ん~―… 「くす「―っお母さん――っ!!」 「へっ?」  
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