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「え?あぁ、ははは…なるほどねぇ―。覚えて無いわけだ」
男は愉快そうに笑って、勝手に納得している。
(何か意味分かんない人だな。ちょっと不気味だし…あぁ、でも部屋が暗いせいかな?)
俺はベッドからゆっくり降りてスイッチの前に立った。
男はやはりこっちを見ている。
「あ、あの。電気付けますね…」
「え、ちょっ!ちょっと待て、お前!!」
伸ばした指が急にスイッチから引き戻される。
それどころか、体まで後ろに引っ張られて、男の懐に寄りかかっていた。
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