春眠暁を覚えず

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そして、スッと手が伸びて首に触れられた。 俺は怖くて、強く目をつぶった。 (締められる…!!) (…………) (……………あれ…?) スルスルと他人の手が首をなでる感触。 くすぐったい。 締められる気配は一向に無くて、ゆっくり目を開けた。 「ん、落ち着いたか?」 すぐ近くで、にっこり笑う男。 (落ち着くって、あんた…)
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