春眠暁を覚えず
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紅い眼が、光って見えた。 ただそれだけのことが直前の言葉と入り交じって、恐怖に変わる。 「……ッ!…………うぁ…っ、や…」 上手く喋れなくて、悲鳴と拒絶がいっぺんに溢れた。 「あ、怖かった―?やっぱり怖いもんだよな、エモノにされんのって」 エモノ。 (俺がエモノ?) (吸血鬼のエサになるのか?) (生きたまま時々食われて…) (そのうち失血死…?) (殺されんのか、俺は)
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