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最後にコウモリさんが現れてから一ヶ月近く経った。
その間に首の傷は癒えて、とっくにカサブタも剥がれている。
でも、俺の不安は膨らんでいくばかりだった。
最近じゃ大宮以外の友達さえ俺を心配してくる始末。
(しっかりしなくちゃな……
そうだ、もう向こうも俺のことなんて忘れてるかもしれない…!)
彼にとって俺は獲物のうちの1人なのではないだろうか。
それならば、俺にだけ固執されなければ死にはしないだろうし、もうこれっきりだということもあり得るだろう。
『お腹が空いたらゆずのとこ来るよ』
「……………だめだ」
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