援じゃなくて憂さ晴らし

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彩乃と文憲が会ったのは出会い系。 無理矢理親が決めたお見合いの前の日、一度やって見たかった、一晩だけの女を演じるためだ。 一番手っ取り早い雑誌に載っていた番号にかけた。 最初はおじさんだったからパス。 二人目も金払うから好きにさせろと言うからパス。 3人目で文憲とかいう27の男と繋がった。 最初は食事して、バーで口説かれて、ホテルに誘われた。 嫌いなタイプではなかったし、ノリも良かったから、ついていった。 次の日のお見合いの相手は、父親会社の取引先の社長の息子。 こういう時、彩乃は、自分の生まれた環境が嫌になる。 確かに、いい服着れて、父親の会社でも、社長秘書みたいな仕事ができて。 でも、もっと恋愛がしたい。 ま、今日で最後かもしれないから。 彩乃は思いきりハメを外した。
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