それから

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「お母さんじゃないけど」 いきなりキスをされる。 「ちょっと、え!」 「お見合いキッスだよ」 文憲が彩乃の肩を抱く。 「また、殴っていい?」 彩乃が叩くふりをする。 「何だよ、お前が迎えに来いって言ったんだろ!」 「何で今日?」 「虫の知らせって言葉知ってる?」 文憲は笑っている。 文憲が、いきなり手を引っ張る。 「ちょっと、どこ行くの?」 「決まってるだろ! 指輪見に行くんだよ」 「は?覚悟できたの?」 「多分」 文憲が目をそらす。 「全く」 彩乃が呆れ顔をする。
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