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マコトがサユリを駄目にしていると考え出したケンイチ。
彼は暴挙に出た。
2人を尾行し行動を監視した。
それがストーカー行為になると考えずに。
結果ある生徒にチクられケンイチは担任にこっぴどく叱られた。
その時ケンイチは自分の気持ちを担任に吐いてしまった。
こうしてケンイチの片想いは先生公認になった。
夏休み前。
ケンイチは何度もサユリにアタックしたが当然負けた。
彼女の赤点を深刻に考えていなさそうな2人。
ケンイチは彼らに警告した。
「君達がお互いを大切にしてるのはわかる。けどそれだけじゃダメだ。俺が友達ならこれ以上俺を悲しませないでくれ。」
と。
するとマコトはこう返した。
「俺とサユリで明らかに接する態度が違うのはやめろ。」
その時ケンイチは「以後気をつける。」でしのいだ。
ケンイチは思った。
「手島はバカで鈍感だ。恋人と恋敵を平等に見れた物か。」
ある日。
ケンイチ、マコト、サユリの3人は学校説明会の生徒補助の仕事をした。
その日。
マコトはまたケンイチにそれを言った。
その時ケンイチは、同じ生徒補助のクラスメイトでお調子者の日村トシオに告げた。
「俺手島の事大嫌いだから。」
また言われたので今度は本人に直接言ってやった。
「いい加減気付けよ…。」
険悪な空気が流れ一触即発になった。
しかし説明会の客がそれを遮った。
少年の破滅への道は、また始まったばかりだ…
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