第四章

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マコトがサユリを駄目にしていると考え出したケンイチ。 彼は暴挙に出た。 2人を尾行し行動を監視した。 それがストーカー行為になると考えずに。 結果ある生徒にチクられケンイチは担任にこっぴどく叱られた。 その時ケンイチは自分の気持ちを担任に吐いてしまった。 こうしてケンイチの片想いは先生公認になった。 夏休み前。 ケンイチは何度もサユリにアタックしたが当然負けた。 彼女の赤点を深刻に考えていなさそうな2人。 ケンイチは彼らに警告した。 「君達がお互いを大切にしてるのはわかる。けどそれだけじゃダメだ。俺が友達ならこれ以上俺を悲しませないでくれ。」 と。 するとマコトはこう返した。 「俺とサユリで明らかに接する態度が違うのはやめろ。」 その時ケンイチは「以後気をつける。」でしのいだ。 ケンイチは思った。 「手島はバカで鈍感だ。恋人と恋敵を平等に見れた物か。」 ある日。 ケンイチ、マコト、サユリの3人は学校説明会の生徒補助の仕事をした。 その日。 マコトはまたケンイチにそれを言った。 その時ケンイチは、同じ生徒補助のクラスメイトでお調子者の日村トシオに告げた。 「俺手島の事大嫌いだから。」 また言われたので今度は本人に直接言ってやった。 「いい加減気付けよ…。」 険悪な空気が流れ一触即発になった。 しかし説明会の客がそれを遮った。 少年の破滅への道は、また始まったばかりだ…
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