第二章

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ケンイチはマコトにメールで伝えた。 「彼女を泣かすな、変な事もするな。」と念押しした。 ケンイチはサユリをマコトに任せる事にした。 応援していたのである。 その後暫くケンイチはあの2人のデートにお邪魔…というよりあの2人のカモフラージュになる為3人で遊んだ事がよくあった。 ケンイチはサユリに未練があったから…。 夏服になった頃、サユリの幼馴染みの江澤ルミにも彼氏が出来た。捨てられたメイも先輩と付き合い出した。 ルミの彼氏の名は小川セイタ。 ケンイチはセイタの片想いを知っていた。 セイタは自分の恋を実らせたのだ。 2組がクラスでイチャつくようになった。 マコトからメイと付き合っていた当時クラスでイチャつくなと先生に怒られていた事を聞いていたケンイチ 2組にはケンイチとはその時はあまり付き合いがなかった笹山トオルと佐川キリコとかのような痛いカップルにはなって欲しくなかったケンイチ。 ケンイチは先生にチクった。 しかし焼け石に水だった。 ある日の事。 ケンイチは部活が終わった後、クラスを覗いた。 そこには衝撃的な光景があった。 マコトが自分の脱いだ服を無造作に置いてあった机にサユリが座り、マコトが脱いだ服に顔を埋めていた。 「私マコトの匂い好き。」 少年の歯車はこの時狂い始めた…
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