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舞「でも 万が一ってことあるから…伊織さんを構ってあげなよ…」
玄関で靴を履いていると 舞が心配そうに言ってきた。
忍『う～ん…構ってあげなきゃダメなのかなぁ…』
構っているつもりなんだけど…
でも…浮気って…有り得ない。
舞「ほら…テレビで見たけど 妊娠中が一番 浮気されやすいらしいって…」
舞が私の耳元で囁いた。
忍『社長っ？！浮気したんですかっ！！』
榊原「はあ？？！忍さん？！僕が 何で浮気？！」
榊原さんを睨みつけると 舞が慌てて私と榊原さんの間に立った。
舞「忍っ！何言ってんの？！そんな人じゃないんだから！」
忍『だって 舞が…』
舞「うちは違いますっ！」
榊原「舞…忍さんに何を言ったの？」
優しく舞の両肩に手を乗せ 笑顔で舞を見つめる榊原さん。
忍『お邪魔しましたっ！』
舞「ちょっ？！忍！！待ちなさい！」
ﾊﾞﾀﾝｯ。
忍『…ふぅ…社長の顔 怖かったなぁ…』
私は急いで 榊原家を後にした。
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