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２人並んで 会長室を後にする。
榊原「すみませんね…ワンマンな親父で。」
エレベーターに向かって歩いていると 社長が俺に声を掛けてきた。
伊織『今にはじまったことではないですから。』
榊原「まあ…確かに…」
苦笑いを浮かべ頭を掻いている社長を 横目で見た。
しばらく何も話さなかったが エレベーターの前に着くと社長が口を開いた。
榊原「何とか説得してみますから 南川さんは忍さんのことを考えて…」
伊織『世の中 そんな簡単に行くなんて思っていませんから。』
そう答えて １人でエレベーターに乗り込んだ。
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