大事な時間

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寝室。 伊織「なあ…忍。」 ベッドに休んで 本を読んでいる筈の彼が 私に声を掛けてきた。 忍『はい。何でしょうか?』 彼の傍に腰掛けて 顔を向ける。 すると 読んでいた筈の本を閉じ 私を見つめる。 伊織「一緒にイタリアに行かないか?」 真剣な表情で私を見つめる彼の視線から 逃げることは出来なかった。 イタリア? 一緒に? 忍『いつも一緒にいますよ?あと…何故にイタリア?』 首を傾げながら 彼に訊いてみた。 伊織「イタリア支社の社長に抜擢された。一緒に むこうで住まないか?」 .
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