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ふと 伊織さんの顔を見つめると さっきまでの真剣な目つきは少し和らぎ 口元が緩んでいる。
伊織「まあ…お前を置いて行くなんて微塵も考えていないがな。」
そう言って彼は私の頬に触れてきた。
彼の長い指先が頬に そして耳元を優しく撫でる。
伊織「今回は 置いて行かない。分かるな?」
置いて?
ん?
…と いうことは 伊織さんはこの話を受けるつもりなんだ!
忍『わ…私は…』
もし 本当に彼について行けば 簡単には帰って来られない…
いや まずイタリア語すら話せない…
子供が産まれると むこうで育てる?
私に出来るだろうか?
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