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♪~♪~♪~
数回の呼び出し音の後 彼女の声がした。
忍「はい。伊織さん どうしました?」
いつもと変わらない声 それだけで胸の辺りが熱くなってゆく…
伊織『まだ 外にいるのか?』
家に電話したが 留守電になっていた。
忍「はい。」
伊織『そろそろ帰るつもりだが…どこにいるんだ?迎えに行くから。』
携帯を肩に挟み 鞄とファイルを持つ。
忍「いや…病院に…」
忍の声が急に弱々しくなる。
???
伊織『検診はもう終わっているだろう?随分時間がかかったんだな。』
忍「だって…」
また 看護師さん達と喋っていたな?
伊織『今から迎えに行くから待ってろ。』
忍「いっ…伊織さ…」
プッ。
携帯をしまい 上着を持つと俺は専務室のドアを開けた。
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