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忍父「遅くなりました。」
忍のお父さんの声に 思わず立ち上がった。
忍母「お父さん 私は忍のところに…」
忍父「ああ。」
静かな病院に パタパタとお母さんの足音が響いた。
お父さんは俺達の傍にやってくると 軽く頭を下げた。
伊織父「今 うちのが忍さんに付き添っています。」
忍父「ありがとうございます。」
3人でソファーに腰掛ける。
忍父「伊織君は忍の傍に居なくてもいいのかい?」
不思議そうに聞かれてしまった。
伊織『いや…忍さんが拒否しまして…』
忍父「は?忍が拒否?」
驚いた表情のお父さんに親父が微笑んだ。
伊織父「痛がる姿を見せたくないそうですよ。」
忍父「…そうですか。」
そう言ってお父さんは嬉しそうに笑った。
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