賑やか過ぎる誕生日

16/22

19890人が本棚に入れています
本棚に追加
/438ページ
忍のご両親の話しを聞いていると 無性に忍の顔が見たくなった。 伊織『ちょっと…見てきます。』 伊織父「怒られない程度にな。」 忍父「叩かれないようにね。」 2人に軽く会釈して 忍の病室に向かった。 ドアの前に立つと 中からお袋達の声がした。 忍母「大丈夫だからね…頑張ろうね…」 伊織母「きっと もうすぐだからね…忍さん。」 入りにくい…。 コンコン。 ドアをノックした後 ゆっくりとドアを開けた。 ベッドの上で身体を丸める忍は 痛みのせいか俺に気づかない。 伊織母「忍さん。伊織が来たわよ。」 忍母「伊織さん。ちょっと代わってもらってもいいかしら…?」 よく見ると お袋達の顔はかなり疲労の色が見える。 大きく頷き 忍の傍に近寄ると お袋達は安堵したのか そっと忍の傍から離れた。 伊織母「少し休憩したら戻ってくるから。」 忍母「伊織さん 忍を見てて下さいね。」 そう言って 2人は病室から出て行った。 .
/438ページ

最初のコメントを投稿しよう!

19890人が本棚に入れています
本棚に追加