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私の隣に腰掛けると 伊織さんは私の顔を見つめてきた。
忍『伊織さん?』
彼は私の前髪に触れてきた。
伊織「…お疲れ様 忍。可愛い子供を無事に産んでくれて ありがとうな。」
彼の優しい声が 私の耳から全身に広がる。
彼の言葉を理解した途端 視界がぼやけてきた。
伊織「忍。よく頑張ったな。」
彼はそう言って 涙で濡れた私の頬に軽くキスをした。
うん…。私 頑張った… 痛くて叫びそうだった…。
忍『…ぅ…ん…グズ… ありがとう…伊織さん…』
伊織さんは 私と赤ちゃんをゆっくりと抱き締めると 私の身体を優しく撫でてくれた。
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