19890人が本棚に入れています
本棚に追加
/438ページ
知り合った頃は 仕事が最優先で 綺麗な女の人に見向きもしない ちょっと怖い人だった。
文句を言おうとすると 無表情で見つめるから何も言えなかった。
それが今では
相変わらず帰ってくるのは遅いけれど
自宅に仕事を持って帰るけれど
私達を大事にしてくれる。
疲れて帰ってくるのに 笑顔を見せてくれる。
私の他愛もない話を聞いてくれる。
優弥が起きていると 不器用ながらにも世話をしてくれる。
家庭的な人になった。
「ア-ン! ア-ン!」
忍『えっ?!優弥?』
さっき寝かせたはずの優弥が 大きな声で泣いている。
慌てて寝室に向かうと 薄暗い寝室の中で優弥を抱いている伊織さんがいた。
伊織「忍… 触っていたら 起きてしまった。」
忍『もうっ!伊織さんっ!!』
.
最初のコメントを投稿しよう!