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忍『本当は挨拶したくないんです。余計に寂しくなってしまうから…』
つい本音がポロッと出てしまった。
昔から別れの場面が苦手だった。寂しくて寂しくて…言葉が出なくなってしまう。
真琴「でも…いつでも帰ってくるでしょう?兄さんとケンカした時とか 離婚したくなっ…」
伊織「真琴。縁起の悪いことを言うな。実際 そんなことは起きない。」
真琴さんの言葉を遮って 伊織さんは言う。
真琴さんを睨み付けながら…
真琴「ま…まあ… 夕方に挨拶したら?今は忙しいから どの部署も相手しないかもね。」
伊織「ハゲ部長は もうしなくていいからな。」
目を閉じた伊織さんが 何か言っている。
忍『…専務?』
伊織「アイツはちょっとウザいからな。だから しなくていい。」
あまりに ヒドくないですか?
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